あけましておめでとうございます

01コラム

あけましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2012年の文章をアップいたします。この一年前に東日本大震災が、日本に住むひとびとは心身ともにダメージを受けました。年が変わること=断絶とも言えますが、引き継ぐことを含んでの“断絶”です。

新年はじめのご挨拶として、昨年は大変でしたがと口に出ることは、それだけ東日本大震災は大ごとだからです。今年も「震災」という言葉と付き合っていく覚悟が求められるかと思います。
3月11日からというもの、涙腺がゆるんでいます。もちろん震災の映像、被災地で生きている方々の映像、文章など。なんの関係もなしに映画を見ていても、です。皆さんはいかがでしょうか。
これは震災後遺症の一つでありましょう。映像を見たくない!とまで拒否反応を示すわけでもありませんから、通院するまでは無いはず。
昨年のことをお話しすることに躊躇しました。このことは年が変わることを意識しての思いですが、同時に、ただ時間が流れているだけだということにも気付かされたのです。昨年に続き今年も宜しく、と年賀状に書いているにも関わらずです。
宇宙から地球を見れば、国境は見えません。あるのは美しい青い星です。国境も、新年も、人の思いです。その思いを変えれば、人は悲しくもなり、優しくもなり。自分で自分を制するなんて戯言に笑ってしまいます。まして自然をも。
だからといって、なすがままでいられはしません。そのためには、「忘れないこと」「語ること」、それを「ずっと続けること」が大事です。
いつか本当に「あのときは・・・」と言えるまで、この時を経験した私たちは分かち合わなければなりません。生きている間に、です。すでにタイムリミットが迫っています。もちろん「あのときは・・・」と言うことが出来る日がくるかなんて分かりやしません。それでも、しないでもいられないでしょう。
私たちに課された刑罰とみるか、乗り越える試練とみるか、恵まれた環境とみるか。場所、人、それぞれ異なるでしょう。
日本は一つです。そうでなければ、あんなにも世界が揺れたでしょうか。混乱が起きたでしょうか。
地球は一つです。いまでも支援がなされています。
一つだからこそ揺れて、一つだからこそ助ける、助かる。離れることも出来ないからこそ。
昨年のことを無かったことには出来ません。明日へと続けたいことは何か考えて、今年も一日一日、一瞬一瞬、過ごしていきます。

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