ZAZENガイド #16|ゾーンについて(調心と半眼編)

01コラム

ZAZENガイド #16|ゾーンについて(調心と半眼編)

ZAZENガイド #16|ゾーンについて(調心と半眼編)
ある方々が“ゾーン”についてお話しされている。ある元プロ陸上選手の方は人生で3度“ゾーン”を体感したとのこと。
自分の走る音や呼吸だけが響き、上から俯瞰しているよう。“ゾーン”はハイパフォーマンスなので、なれるものなら毎回“ゾーン”になりたいという。

坐禅は“ゾーン”を人工的につくりだすことができるのではないか?似ている状態になるのではないか?

このようなことを言い始めるのだが、僕は彼の言う“ゾーン”と坐禅が向かっている方向・地点だけでは足りないと思う。むしろ“ゾーン”は乗り越えるハードルくらいの位置づけと言ってもいいかもしれない。

ずばり言うと、ZAZENがしていることは『(地球や宇宙をふくんだ世界が広がっている・その世界地図があるとして、)全世界が白紙である。全世界にいろいろなものがある』を認識すること……だと思う。
この認識がうまくすれば、「今やれば上手くいく!というタイミングに当てることができて、ハイパフォーマンスになる」のではないかと。だから、“ゾーン”がすべてではない。

ZAZENガイドとしては、自分しかいない(自分の走る音や呼吸だけが響き)のではなくて、他もいなければならないと思う。
もちろん“ゾーン”は他を見ている(上から俯瞰しているよう)ので他もいる設定を示すのだが、自分にフォーカスがよりすぎている。
もちろん自分にフォーカスすることは必要です。そのために特に調息(呼吸に集中する)がある。
しかし自分にフォーカスできるのは、自分以外があるからという認識が必要です。陸上なら一生懸命になれる理由が必要、楽しいでもメダルでも。
自分以外にフォーカスがいきすぎても、大丈夫。そのために調息(呼吸に集中する)があり、ちゃんと自分に戻ってこれる。

認識しつづけることのなかで一番大切なことが、このいったりきたり。認識のずれをひたすらに直しつづけることなのだ。
呼吸にすごく集中して、目の前の世界と一つになって、おしまい……では自己満足。仏教で言う慢におちているのではないかと。

坐禅中の目はどうするか?という答えに「半眼がいいかもしれない」というけれども、「半眼=外側と内側を半々で見ている」という説明はあながち間違っていないのでしょう。

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